筑波山の石材、歴史紹介 つくばで企画展

茨城新聞
2020年10月21日

筑波山の石材と周辺地域の人々との関わりを紹介する企画展「石とともに生きる 筑波山の石材と人びととの歩み」が、つくば市小田の小田城跡歴史ひろば案内所で開かれている。同市の遺跡などから採掘された石塔を含む44点を展示。石材の特徴や、縄文時代から現代までの石材と人々の関わりが分かるように、時代ごとに並べた。

筑波山地域は、太古の珍しい地形や地質が残る自然公園「日本ジオパーク」に認定されて今年で4年目を迎えた。2021年1月に再認定の審査を受ける。企画展は、再認定に向けた取り組みの一環。

筑波山の石材は、古くは縄文時代に日用品として使われていた。同展には、同市の遺跡から発掘された木の実をすりつぶすのに使われた石皿や、普段は非公開の中世に彫られた石塔も展示されている。昭和時代に起こった大規模な筑波山の土砂崩れの様子もパネルで紹介している。

同展の担当者は「筑波山地域は山と湖に挟まれて文化を育んできた。恵みと災いの歴史を知ると、山を登ったときの見方も変わる」と魅力を語る。

企画展は、同ひろばで12月3日まで、谷田部郷土資料館(同市谷田部)で同9日~来年2月4日。両施設とも月曜休館。入場無料。

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