ナシの味自信アリ 今年はちょっと小ぶり、でも… 大田原 「かおり」収穫始まる

下野新聞
2020年10月1日

 【大田原】佐久山、農業石崎佳郎(いしざきよしお)さん(62)方で、大玉ナシ「かおり」の収穫が始まった。秋晴れとなった30日は、実を包んでいる新聞紙を取り外し、一つ一つ丁寧にもぎ取っていた。

 上品で爽やかな香りが名前の由来で、食感は柔らかくみずみずしい。出荷量が少なく、県生産振興課によると、県内の栽培面積はナシ全体の0・2%ほど。

 石崎さんは例年6千~7千個を生産しているが、今年は春先の低温や梅雨明けの遅れが影響し、約3分の1まで減少する見込み。特徴の一つである大玉らしいサイズ感も、例年の重さ1~2キロに比べ、今年は700~800グラムと小ぶりとなった。

 石崎さんは「いつものような大玉ができず残念」としながらも、「糖度は13度以上あり、甘くておいしい」と味には自信を見せる。収穫は今月初旬に終了する予定で、「例年より早く終わりそうなので、ぜひ早めに味わってほしい」と話した。

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