水戸城址復興祝い催し 2021年GW、東照宮祭礼行列に合わせ 実行委、音楽演奏や光の演出

茨城新聞
2020年9月17日

水戸市は15日、来年5月のゴールデンウイーク(GW)期間中の2日間にわたり、弘道館(同市三の丸)周辺で、市民協働イベント「古(いにしえ)の水戸城址復興記念」事業を開くことを明らかにした。周辺で進む景観整備や歴史的建造物復元の完成を祝う。水戸東照宮が100年ぶりに祭礼行列を執り行うのに合わせ、実行委員会などが前夜祭や当日の催しを検討しており、市民らが水戸の歴史を再確認する機会になりそうだ。定例市議会代表質問で渡辺政明議員の質問に高橋靖市長らが答えた。

弘道館周辺では、白壁塀などの景観が整備され、水戸城大手門が2月に完成。3月には、弘道館東側に休憩所やイベント会場の機能を持つ愛称「水戸大手門広場」の供用が始まった。8月には、復元中の二の丸角櫓(すみやぐら)の外観がJR水戸駅北口から見えるようになり、外構を含め来年2月には完成する予定だ。

一方、創建400年を迎える水戸東照宮(同市宮町)は、大手門や「水戸学の道」を舞台に、伝統の祭礼行列を執り行う。行列は300人を超え、観覧する市民にとって、水戸藩と水戸徳川家の歴史を再認識する機会となりそうだ。

前夜祭では、三の丸自治コミュニティが水戸大手門広場周辺を会場に、地元中学校の吹奏楽、太鼓や雅楽など和をテーマとした音楽イベントを予定。大手門のライトアップに加え、会場周辺に伝統工芸品の提灯(ちょうちん)を配し、歴史的景観に調和した空間を演出する。

行列当日は、水戸観光コンベンション協会が県三の丸庁舎広場でステージイベントやみこしと山車の競演、武道演武などの催しを検討中だ。地域の魅力づくりとともに、にぎわいを創出し、まちの活性化につなげる。

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