馬頭琴の音色軽やかに 那珂川 来月、棚田で演奏会 定員絞り2日間 きょうから受け付け

下野新聞
2020年9月14日

 【那珂川】山里に囲まれた小口の棚田を会場にした馬頭琴コンサートが、10月11、18日に行われる。10回目となる今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため定員を例年の半数以下に絞るなど、対策を講じた上で開催する。9日には馬頭琴奏者の美炎(みほ)さんらが現地でリハーサルを行い、主催者は「コロナ禍で楽しみが少なくなった今だからこそ、野外で音楽を聴いて心を解放してほしい」と話している。

 コンサートは美炎さんのほか、ドラム・パーカッションの前田仁(まえだひとし)さん、キーボードの竹井美子(たけいよしこ)さんが、崖や山に囲まれすり鉢状になった自然のステージで息の合った演奏を披露する。

 9日のリハーサルには美炎さんと前田さんが訪れ、厳しい残暑の中で音の響き具合などを確認した。美炎さんは「コロナ禍でコンサートが減る中、今年も自然豊かなこの場所で演奏できると思うと心がうきうきする」と笑顔を見せた。

 主催者の広田充伸(ひろたみつのぶ)さん(54)、美千香(みちか)さん(55)夫妻は、新型コロナの感染状況を見ながらぎりぎりまで開催の可否を検討してきた。その結果、密を避けるため今年は初めて2日間開催し、完全予約制で1日の定員を70人に限定することにした。

 今後、県が独自に設定する感染状況の警戒度が「感染厳重注意」に引き上がった場合は中止にする。例年屋内で開催してきた雨天時も、中止とする。

 当日は美炎さんのオリジナル曲やモンゴル民謡など15曲程度を披露する。2日間とも午後0時半開演。大人(高校生以上)3500円、子ども(3歳以上)1500円。12日から予約を受け付ける。(問)広田さん080・3349・3465。

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