自信の「梨」ジェラート 佐野観光農園アグリタウン 地元産、規格外品を使用 本格販売、4品種を順次

下野新聞
2020年9月14日

 【佐野】JA佐野の子会社「佐野観光農園アグリタウン」(植下町)はこのほど、市内産の規格外ナシを使ったジェラート「梨のソルベ」の販売を始めた。昨年試験的に製造販売したが、本格的に販売するのは初めて。11月ごろまで4品種のジェラートをリレー販売し、佐野産ナシの魅力をPRしていく。

 市内は県内有数のナシの生産地で、直売所24店が並ぶ上羽田町の「フルーツライン」は休日を中心に買い物客でにぎわう。ただ、今年は長雨や日照不足の影響で、果肉に蜜が入り、日持ちや形が悪くなる「みつ症」が多く見られるという。

 そのため、同農園のジェラート加工販売所「Gelateria Auguri(ジェラテリア アウグーリ)」が生産者支援も兼ねて規格外品を購入し、ジェラートを作った。製造責任者の中村哲也(なかむらてつや)さん(35)は「規格外と言っても見た目だけ。ジェラートでおいしさを知って、実際に買いに行ってみようと思ってもらえたらうれしい」と話す。

 「梨のソルベ」はナシ独特の爽やかな味と滑らかさにこだわった。第1弾の「豊水」は「甘酸っぱさが特徴で、ソルベにぴったり。ぜひ食べてみてほしい」と中村さん。今月中旬ごろからは「秋月」「かおり」「にっこり」が順次お目見えする予定。

 「梨のソルベ」はシングルカップ350円。(問)佐野観光農園アグリタウン0283・20・5215。

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