門前町に「和」の飲食施設 まちづくり規範を具現化 日光の高梨さん
下野新聞
2015年10月23日
【日光】世界遺産二社一寺の門前町である東町地区の景観整備に取り組む住民組織「日光東町まちづくり推進委員会」委員長を務める下鉢石町、自営業高梨弘志(たかなしひろし)さん(68)は、同町内の空き地に3店舗が入った飲食施設を建てた。温かみのある和風のデザインで、門前町にふさわしい街並みを創出するため同委員会がまとめた指針を具現化した。隣近所との景観の連続性や調和の大切さをアピールするとともに空き家活用を促す狙いもある。
飲食施設は国道119号沿い、日光郷土センターの西隣に位置しており、名称は「日光三軒長屋」。木造2階建て、延べ床面積約211平方メートル。テナントは創作和食料理店「栞(しおり)」、スイーツ店「日光・乙女チーズ」、カフェ「珈琲・伽羅里(ギャラリー)“こまち”」の3店で、10日に一斉にオープンした。
設計は、同委員会アドバイザーを務める日本建築家協会栃木地域会の阿久津新平(あくつしんぺい)代表(69)=宇都宮市野沢町=が担当。3店舗を並べたのには同委員会が提唱する「街並み形成には、両隣との調和が不可欠」という、まちづくりの理念が込められているという。
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