横根高原の魅力発信 風景パネル、昆虫標本… 鹿沼・粟野資料館

下野新聞
2020年8月26日

 【鹿沼】市図書館粟野館内の粟野歴史民俗資料館はこのほど、展示の一部をリニューアルした。新たに「鹿沼の自然~横根高原の魅力~」コーナーを新設し、市の豊かな自然の魅力を発信している。

 コーナーは横根高原の美しい四季の風景パネルのほか、同高原で観察できる昆虫や植物の写真約70点を並べ、室内にいながら横根高原の自然を感じ、多様な生き物を知ることができる。

 標本はバッタやハエ、チョウなどさまざまな昆虫の標本箱20箱で紹介。標本箱にはそれぞれ解説パネルが付属してあり、解説と標本で理解が深められるよう工夫されている。

 このほか、市内の板荷(いたが)鉱山や大芦鉱山などでかつて取れた鉱物を展示。さらに、粟野地域特産の麻の栽培方法の紹介や麻切り包丁などの道具を展示し、地域の麻生産を支えた人々の暮らしを学べるようになっている。

 市教委文化課の早川未央(はやかわみお)主査(51)は「横根高原の豊かな自然を感じてもらい、自然の多い鹿沼の魅力を知ってほしい」と話した。無料。原則月曜休館。午前9時半~午後6時。(問)同資料館0289・85・2259。

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