結城紬マスク、子ども用も 裏地に冷涼感ある素材 つむぎセンター、小学生の要望で試作品
茨城新聞
2020年8月14日
結城市結城の観光物産施設「結城つむぎセンター」は、結城紬(つむぎ)で作った子ども用マスクの試作品を完成させた。授業で蚕を育てたことをきっかけに、結城紬に興味を持った小学生の要望で誕生した。
裏地には冷涼感のあるキシリトール加工を施した綿を使用しており、子どもの熱中症予防に効果的だという。
「結城紬の子ども用マスクを作ってほしい」と同店に要望を寄せたのは、結城市と並んで紬産業が盛んな栃木県小山市に住む同市立羽川小3年の小淵結衣さん(8)。蚕を育てたことで、蚕から美しい繭、絹糸が出来上がる様子に感銘を受けた小淵さんは結城紬への興味が湧き、動力で織った石下結城紬のマスクを多数手作りしている同店を家族と訪ねたという。
店員の三浦千佳子さんは「結城紬のマスクは大人用のみで子ども用はなかった。どうしてもほしいという熱意に打たれた」と試作品を作成した経緯を話す。出来上がった試作品を購入した小淵さんは「大切に使いたい」と笑顔で話した。
同店は、赤や緑、水色など10種類程度の子ども用マスクを店頭に並べる予定だ。価格は税込み1500円。通常の布マスクと比較すると値が張るが、絹製品には抗菌や吸湿効果があるという。
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