墨線で表現した100点 宇都宮 高3東さんが初の個展
【宇都宮】宇都宮短大付属高3年の東拓真(ひがしたくま)さん(17)=高根沢町宝石台3丁目=の初個展「墨でドローイングした100枚」が8日まで、上戸祭4丁目の文星芸術大ギャラリーで開かれている。書道の半紙に鳥や獣などを描いた作品が並ぶ。東さんは「目で見て感じたまま表現した100枚を見てほしい」と話す。
書道歴約10年の東さんは、高校1年の秋に参加した同大のデッサン講習会をきっかけに墨で描くドローイングを始めた。初めは鉛筆で描くデッサンに身が入らずにいたが、同大の中村寿生(なかむらとしお)准教授から慣れ親しんだ書道の筆で描く提案を受けた。
個展は、東さんの絵画に魅了された中村准教授や同大の学生、県立美術館学芸員らが企画。展示作品は東さんが選んだ。
動物園で見た実物や剥製などをモデルに「生き生きした感じ」を意識して描くという東さん。最も好きな鳥のハシビロコウやマウンテンブルーバードは、羽毛の一本一本を墨線で表現。「のぞきこんでいるイタチ」や「ねこ」は柔らかい表情から愛らしさが伝わる。
美術大学への進学を目指す東さんは「自分の感覚を信じて描いていきたい」と言葉に力を込めた。
午前9時~午後6時(8日は午後4時まで)。
(問)同大ギャラリー028・625・6888。
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