メロン丸ごとクリームソーダ ロックフェスでも風物詩の人気スイーツ 茨城県アンテナショップに初登場

茨城新聞
2020年7月26日

東京・銀座の茨城県アンテナショップ「IBARAKI sense(イバラキセンス)」で今月、生産量日本一の県産メロンのスイーツが初登場した。

メロン丸ごと1個を使った「メロンまるごとクリームソーダ」。真ん中をくりぬいたメロンを器に見立てたクリームソーダで、果肉を削りながら味わえるのが妙味だ。ひたちなか市で毎年夏に開催される国内最大の野外音楽フェス「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」でも販売され、フェスの風物詩となる人気ぶりだ。

もともと同店でメロンクリームソーダを出そうと計画を進めていた矢先、新型コロナウイルスの影響でフェスは中止。行き場を失った名物スイーツの都内での提供に乗りだした。8月下旬まで土、日曜日に1日限定20個を売る。税込み1200円だが、販売初日は開店前に並ぶ客もおり、最初の2日間は完売するヒットぶりだった。

県プロモーションチームの担当者は「首都圏のメロンクリームソーダファンの声に応えたい。フェスの中止で、お店で出す意義がより大きくなった」と話す。

コロナ禍の中で同店もさまざまな制限を受けている。これまではイベントを通じて旬の商品を売り込んでいたが、感染症対策で人が密集しないよう現在は催しをやめている。メロンクリームソーダの販売に当たってはメディア向け試食会を実施し、報道の露出を増やしてPRにつなげた。

7都府県に緊急事態宣言が発令されたのを受け、同店は4月8日から一時休業した。全面解除後の6月1日から物販スペースの営業を再び始め、カフェとレストランも順次再開した。消毒液の設置や換気、人の動線調整など感染症対策も講じている。

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