《いばらき紀行》麦秋、黄金色の穂 桜川

茨城新聞
2020年6月11日

 緩やかな丘を風が吹き抜けると“カサカサ”と麦の穂が揺れ、実りをたたえる音に包まれる。桜川市加茂部で小麦が黄金色に色づき、収穫期となる麦秋の季節を迎えている。
 
 北には高峯や富谷山、南には加波山や雨引山などの山々が囲む同所。丘陵地に段々と広がる麦畑が夕日と共に燃えるような色に染まる。「丘の上から見る景色は、毎日見ていてもきれいだ」と生産者の武田良二さん(56)はにっこりと話した。
 
 収穫はピンと伸びた穂が折れた頃合いに行われ、後には大豆の種がまかれる。

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