満開の桜 雪化粧 奥日光23センチ、宇都宮1センチ

下野新聞
2020年4月1日
雪が積もり、幻想的な雰囲気となった桜

 上空の寒気の影響により県内は29日、未明から午後にかけ県内全域で雪となった。

 宇都宮地方気象台によると、同日午後3時までの最大積雪は奥日光で23センチ、土呂部18センチ、那須高原14センチ、宇都宮1センチを観測した。関東の南海上にある低気圧に向かい湿った冷たい空気が流れ込んだことによるという。

 日中の最高気温は県内各観測地点で0~6・9度にとどまり、宇都宮は5・6度と28日に比べ17度以上低かった。宇都宮市塙田5丁目の八幡山公園では、満開を迎えている約800本の桜が雪化粧された。来園者は幻想的な情景を写真に収めたり、雪遊びを楽しんだりした。同市元今泉2丁目、会社員福田浩之(ふくだひろゆき)さん(50)は「雪景色がとても良い雰囲気ですね」と見入っていた。

 県や鉄道各社、東京電力パワーグリッドによると、雪で木が倒れるなどした影響で、JR烏山線や東武日光線などが一部区間で運転を見合わせたほか、矢板、那須塩原、さくら、那須烏山市、塩谷、那珂川町で計1900軒以上が一時停電した。