「自覚持ち、務め果たす」 【TOKYO2020】聖火走者のブレックス・田臥選手
下野新聞
2020年3月11日
県内で29、30日に行われる東京五輪聖火リレー。ランナーの一人で、バスケットボールBリーグ1部宇都宮ブレックスの田臥勇太(たぶせゆうた)選手(39)が10日、宇都宮市内で報道陣の取材に応じ、「聖火リレーは自分が五輪に貢献できることの一つ。自覚と責任を持ち、しっかりと務めを果たしたい」と意欲を語った。
県実行委員会の推薦ランナー計53人が担当する市町が9日に決まり、田臥選手は30日にブレックスがホームタウンとする宇都宮市内を走る。チーム加入12年目で「生まれた土地を除けば、宇都宮は人生で2番目に長く生活している場所。いろいろな所に思い出がある」と愛着を話す。
感染拡大が続く新型コロナウイルス。聖火リレーへの影響も懸念されるが、「こういう大変な状況だからこそスポーツの力で栃木を、日本を勇気づけたい。元気よく走ることでその思いを伝えたい」と強調した。
日本人選手で初めて米プロNBAでプレーし、日本代表でも活躍した。開催国として44年ぶりに五輪出場を決めた男子日本代表の話題にも触れ、「世界の壁は高いけれども、五輪に出られることは大きな一歩。相手が強ければ強いほど成長できる。思いっきりチャレンジすることが大事」とエールを送った。