「ふくべ」の姿、素材にも 【味わい百景 わがまちの逸品グルメ】(86)福来べーさん お菓子司菊屋(上三川)
下野新聞
2020年3月11日
かんぴょうの原料になるユウガオの実「ふくべ」をかたどったユニークな形の焼きまんじゅう。皮の中には練乳を加え甘さ控えめに仕上げた白あんと、細かく刻んだ町産の「甘煮かんぴょう」が入る。あっさりとした後味とともに、かんぴょうが口の中に残る独特の食感だ。
「福来(ふく)べーさん」(税込み130円)は約15年前、町産かんぴょうを使った商品ブランド「夕顔家族」立ち上げに合わせて、店主の菊地秀行(きくちひでゆき)さん(56)が開発した。現在は上三川らしい商品として定着し、手土産用などで町民に愛されている。
水で戻した町産かんぴょうは細かく刻み、砂糖で煮詰めてから一晩寝かせる。翌日白あんに練り込み、特注の型で焼き上げて完成。素材を生かすために手間と時間を惜しまない。
同商品のほか、イチゴなどの町産食材を使った創作和菓子や、季節を感じる生菓子も豊富。菊地さんは「地元の歴史や食材をさらに研究し、新商品も開発したい」と力を込めた。
【メモ】上三川町上三川4870▽営業時間午前9時~午後6時▽火曜定休▽(問)0285・56・2160。
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