ご当地アニメで活性化 下野市観光協会 ファンクラブ4月設立 関係人口の増加目指す 市内催し協力

下野新聞
2020年2月25日
FCへの入会を呼び掛ける宇佐美さん

 【下野】市観光協会は4月、市観光大使のアニメキャラクター瓜田瑠梨(うりたるり)が登場するご当地アニメ「サクラノチカイ」のファンクラブ(FC)を設立する。同作品のファンを組織化し、市内イベントなどにボランティアとして関わる関係人口の増加を目指す。各種イベントを開催してファンの横のつながりをつくり、アニメを通じて市内の盛り上げに一役買ってもらいたい考えだ。3月7日から会員募集を開始する。

 同作品は2017年度、若年層に市への興味を持ってもらうことなどを目的に市が制作した。市内の名所を瓜田らが巡る内容で、主役の一人、下野古麻呂(しもつけのこまろ)役を「輝け!下野エール大使」を務める声優の下野紘(しものひろ)さんが演じている。

 同協会はこれまでも、同作品関連グッズを市内限定で販売したり、ファンを対象とした「座談会」を市内で開いたりするなど、人を呼び込むための企画に取り組んできた。同作品のファンに関係人口としてより深く関わってもらう方法を模索していた市地域おこし協力隊の宇佐美慈(うさみしげる)さん(30)が中心となり、FC設立を企画した。

 新年度はFC会員を対象に、座談会や限定イベントなどを開催する。「天平の芋煮会」などへのボランティア参加も呼び掛ける。将来的には、FCが主体となって県内外のアニメ関連イベントなどに出展することなども視野に入れているという。宇佐美さんは「FC入会をきっかけに市の魅力を知ってもらい、一緒に下野市を盛り上げていきましょう」と話した。

 会員にはパスケース付き会員証が発行されるほか、イベントの先行案内などが会員限定メールで届く特典がある。年会費2千円。(問)同協会0285・39・6900。

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