水戸市、二の丸展示館刷新 弘道館や偕楽園 日本遺産、情報拠点に

茨城新聞
2020年2月18日

日本遺産に認定された水戸の教育遺産群に対する理解を促そうと、市は水戸城跡二の丸展示館(同市三の丸)をリニューアルした。弘道館や偕楽園、私塾などの解説パネルや出土品などの展示を通し、日本遺産の情報発信拠点としての機能を強化させた。

同館は2012年度に老朽化した市立第二中学校の建て替えに伴い、同校敷地の一部に開設。水戸城跡としての立地を生かし、これまで水戸城の歴史や周辺で出土した資料などを中心に紹介してきた。

開館から約10年が経過することに加え、水戸城大手門の復元が完了したことも機に、市は展示内容の刷新を決定。水戸城に関する展示については来年までに復元が完了する予定の「角櫓(すみやぐら)」へ移管し、同館を日本遺産に特化した情報拠点として模様替えした。

館内では、15年4月に日本遺産として認定を受けた水戸の教育遺産群について説明。徳川光圀による大日本史、斉昭による人材育成、日新塾をはじめとする水戸の私塾などについてパネルで解説。水戸彰考館跡地から出土した徳利(とっくり)や杯、火鉢など約30点の資料も展示した。

また、リニューアルに伴い赤外線センサーを導入し入館者数の把握も行う予定。市歴史文化財課は「日本遺産への理解を深めてもらうため、定期的に展示内容の入れ替えも行っていきたい」としている。

開館時間は午前9時~午後4時。年末年始(12月29日~1月3日)は休館。入館無料。問い合わせは同課(電)029(306)8132

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