しもつかれ “変身” 飲食店でイベント 県内全域8日まで サンドイッチ、カレー…

下野新聞
2020年2月4日

 【宇都宮】県の郷土料理「しもつかれ」をPRする祭典「朱巡(あかめぐり) しもつかれウィーク」(しもつかれブランド会議主催)が2日、市内外の飲食店などで開幕した。8日までの1週間、しもつかれを使ったオリジナル料理を提供するほか、しもつかれを題材にデザインしたパーカーの販売やフォトコンテストを実施。郷土料理の魅力を音楽やアートの側面からも提案する。

 同会議は2018年、しもつかれのブランド力向上に取り組もうと県内のグラフィックデザイナーやカメラマン、料理家を中心に結成した市民団体。昨年は下野市内でしもつかれ料理を楽しむイベントを初開催し、来場者に郷土料理を身近に感じてもらった。

 しもつかれウィークは、しもつかれの伝統や文化を生かし、地域ブランドとして新たな価値を見いだそうと企画。波及効果を図るため、県内全域を会場に期間を延長して展開する。

 この日、松原3丁目の「FARMDELI(ファームデリ)」ではダイコンやニンジン、スモークサーモンに、酒かすなどを使ったしもつかれドレッシングをかけた総菜の提供を始めた。フードディレクターの相馬千尋(そうまちひろ)さん(41)は「しもつかれの材料を全て使いながら、ニューヨークスタイルで仕上げた。食文化を新しい形で味わってほしい」と思いを語った。他店舗ではしもつかれを使ったサンドイッチやカレー、どら焼きなども用意しており、多彩な料理が楽しめる。

 また、しもつかれをテーマに、セレクトショップがファッションを提案するほか、絵本作家らがワークショップを開く。同会議の青柳徹(あおやぎとおる)代表(43)は「郷土料理を生活に取り入れ、こういった楽しみ方があるんだと体感してもらいたい」と話している。

 参加店舗やイベントスケジュールは、オフィシャルサイトに掲載している。

 (問)青柳代表080・5007・3913。