県産にこだわり高級酒 小山の小林酒造 鳳凰美田“芳” 今月末に発売
下野新聞
2019年9月9日
小林酒造(小山市卒島(そしま)、小林甚一郞(こばやしじんいちろう)社長)は9月末、プレミアムシリーズで本県産にこだわった純米大吟醸「鳳凰美田~“芳(かんばし)”PREMIUM 2018~」(容量720ミリリットル、1万8千円)を発売する。
昨年、特上米の兵庫県産「山田錦」で醸した「鳳凰美田~SUPREME(シュプリーム)2017~」(2万円)に続く第2弾。
“芳”は、有機栽培をする農家として有名な益子町の藤田芳(ふじたかんばし)さんが栽培した酒米「富の香」を原料に、手間をかけた生酛(きもと)造りで仕上げた。
精米歩合は50%だが、「藤田さんの酒米ならではの濃い味わいを出せた」(サケ・ディプロマの高橋友里(たかはしゆり)さん)という。
酒米として定評のある山田錦から、化学肥料を使用しない無農薬の本県産に切り替えた。
小林正樹(こばやしまさき)専務は「世界のものさしでは、この酒は(おいしさに加え)何が特徴なのかを問われる。産地であったり、原料であったり、『栃木県』だからこそ造れる唯一無二の価値観を求められるようになってきた」と説明し、本県産を前面にアピールできる商品にした。