106メートルダム底ジャンプ 八ツ場バンジー営業開始

上毛新聞
2019年4月21日

 来春に完成を予定する八ツ場ダムに架かる八ツ場大橋(長野原町)からのジャンプが楽しめる施設「八ツ場バンジー」が20日、オープンした=写真。町などによると、地上からの高さは106メートルになる。今秋、ダム本体に試験的に水をためる予定で、その時は水面までの高さが最大50メートル程度になるが、それまでは日本一の高さだとしている。

 営業開始前に、オープンを記念して萩原睦男町長(47)がスーツ姿でファーストジャンプ。橋の上から見守った町民の声に後押しされ、大役を終えた。萩原町長は「すごく怖かったが最高。まだ足ががくがくする」と苦笑い。ダム建設の賛否を巡る対立が長年続いたことに触れ「水をためるだけでなく、ダムがみんなの楽しみやつらさなど、さまざまな思いを受け止める場所になってくれれば」と期待を込めた。

 この日は一般客30組程度がジャンプを楽しんだ。人生で5度目の挑戦という小林順一さん(68)=前橋市=は「ダム湖に水がたまれば、また違った景色が楽しめる」と声を弾ませた。

 地元の住民も歓迎した。橋の上から見守った桜井祐喜さん(62)は「県外からの多くのお客さんでにぎわってくれるのはうれしい。観光名所になってくれれば」と願う。

 町の担当者によると、ダム湖への水陸両用バスやカヌーなどの導入も進めており、アウトドアファンの取り込みを目指す。

 施設は、みなかみ町でバンジージャンプを行うスタンダードムーブ(東京都)が運営。今季の営業は10月下旬まで。料金は2万円。体重40~105キロの15歳以上が対象。問い合わせは同社(0278・72・8133)へ。

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