湯しずくまき お告げ 筑西・雷神社 「湯立祭」で天候占い
茨城新聞
2019年4月8日
年内の天候の良しあしを占う奇祭「湯立祭」が7日、筑西市樋口の雷神社(増渕渉宮司)境内で行われ、氏子や参拝者らが今年の幸運や豊作などを祈願した。
白装束の行者が、宮司の先導で沸かした釜の湯にコメと塩を入れた上、両手に持ったクマザサの束を浸して頭上に振り上げ、湯しずくを振りまいた。行者が年内の天候の「お告げ」をつぶやき、年番の氏子たちが集まって聞き取った。行者は「お告げ」を語り終えると、そのまま倒れ込み、氏子たちの手で神社本殿に担ぎ込まれた。
まつりは1691年に始まったとされ、市無形民俗文化財に指定されている。行者は羽田神社(桜川市)の堤正伯宮司が務めた。振りまかれた湯しずくは、当たった人にご利益があるという。使われたクマザサは縁起物とされ、氏子らが残らず持ち帰った。
初めて見たという筑西市の専門学校生、福田麻未さん(19)は「普段感じることのできない体験をさせてもらった」と話し、興味津々の様子だった。
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