大平の歴史 歩いて探訪 栃木の市民団体が企画 住民がガイド、シリーズに 来月第1回、参加募る

下野新聞
2019年3月28日

 【栃木】大平地域のまちづくり団体「大平わいわいテラス」の部会「歴史と伝統文化テラス」(高際悦子(たかぎわえつこ)リーダー)は、地元住民らのガイドで大平地域の歴史を探訪するシリーズ「ふるさとの歴史を歩く」を4月から初めて実施する。市おおひら歴史民俗資料館との共催で、地域の歴史や伝統、文化を次世代に伝えることが狙い。第1回は4月6日、「菜の花の永野川と榎本城跡周辺を歩く」をテーマに実施する。参加者を募集している。

 同部会は、大平地域の歴史に関心がある市民ら12人でつくる。同シリーズの開催は昨秋から検討してきた。当面は6月まで計3回を予定し、南部、西部、東部の3地区を順番に取り上げる。

 第1回は小山城の出城として築かれた榎本城跡や、幕末の天狗(てんぐ)党事件に参加した川連虎一郎(かわつれこいちろう)屋敷跡などを歩く。榎本城跡近くで農耕馬の競馬が行われたことなど、年配の住民らが親や祖父母世代から伝え聞いているエピソードや昔の様子などを紹介しながら案内する。

 午前10時~正午。大平町榎本の総徳寺駐車場集合。定員30人。小中学生200円、高校生以上300円。事前申し込みが必要。

 第2回は5月18日、「例幣使街道富田宿周辺を歩く」と題して実施する。第1回の開催に合わせ、参加者の募集を開始する。第3回は計画中。

 高際リーダーは「書物に残っていることだけではない歴史を伝承できればいい。歩いて分かることもある。季節もいいので、ぜひ参加してほしい」と呼び掛けている。

 (問)高際リーダー080・4294・8989。