青いキク 研究の軌跡 筑波実験植物園 パネルや標本で紹介
茨城新聞
2019年3月10日
つくば市天久保の国立科学博物館筑波実験植物園で、青色のキクに関する研究を紹介する特別展「青いキク 誕生までの軌跡」が開かれている。パネルで研究の内容や経緯を説明しているほか、アクリル樹脂に埋め込んだ青いキクの標本も展示されている。24日まで。
青いキクは、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)とサントリーが共同で研究。2001年から研究を始め、16年の歳月をかけて開発した。赤いキクに、青の色素を作り出す遺伝子と糖を二つ結合させる遺伝子を組み込むことで青いキクを咲かせる。
特別展では、14枚のパネルで発色の仕組みや色素の構造、実用化するための課題などを解説している。加えて、アクリル樹脂の標本も4種類展示。美しく咲く鮮やかな青色のキクを観賞できる。
同園で花の色素を研究する村井良徳さんは「日本がリードしている青い花の研究の画期的な成果を、美しいアクリル樹脂の標本とともに楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。
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