芸術は感性と忍耐だ 日光 厳寒の湖畔で氷彫刻大会

下野新聞
2019年2月4日

 【日光】全国の氷彫刻士が腕を競う「第13回全日本氷彫刻奥日光大会」の作品制作が1日、湯元の湯ノ湖湖畔広場で始まった。出場選手11人が夜通しで作り、2日から展示する。

 ライトアップイベント「雪灯里(ゆきあかり)」など、2日から始まる湯元の冬の祭典の幕開けを飾る。重さ約140キロの氷柱を1人6本使い、巨大な氷細工を作り出す。

 強い地吹雪に見舞われ、気温は氷点下約7・5度と冷え込む中、参加者は氷を電動工具で削ったり、熱した鉄板で溶かしたりして竜や動物、人物などを彫り上げていった。

 東京都文京区、ホテル和食料理長加瀬秀雄(かせひでお)さん(54)は「彫刻の題材は鳳凰。羽ばたき、おめでたい姿としたい」と話していた。