「丁字滝」が巨大氷壁に 日光 誘客へ沢水引き凍らせる
下野新聞
2019年1月22日
一年で最も寒い時季とされる大寒の20日、日光市所野の「丁字(ちょうじの)滝(たき)」では、寒さを利用して造った巨大な氷壁を見ることができる。
丁字滝は霧降高原の「隠れ三滝」の一つ。夏場は川遊びなどでにぎわうが、冬季の誘客のため、地元住民らが氷壁造りを進めている。近くの沢から滝の左右に水を引くホースを設置。寒さで徐々に凍結し現在は高さ15メートル、幅6メートルの氷壁となった。
冬季にアイスクライミング体験を企画する同所のアウトドアツアー会社「ワンプレイト」ではこの日、スタッフ3人が訓練を兼ねて現地を視察。氷の厚さやハーネスなど用具の使い方を確認した。
室町直(むろまちなお)代表(41)は「今年は雪が少なく凍結がやや遅れている。クライミングは1月下旬から始められそう」と話した。
宇都宮地方気象台によると、20日の県内の最高気温は黒磯9・9度、那須高原6・5度、奥日光4・2度と、3カ所で今年最高を記録。各地で3月上~中旬並みの陽気となった。