新年号でめでたく再開  真岡線 SL2カ月ぶり運行

下野新聞
2019年1月7日

 【真岡】昨年11月から休止していた真岡線のSL運行が5日、「新年号」によって2カ月ぶりに再開された。列車や駅は、再開を待ち望んだ「乗り鉄」「撮り鉄」と呼ばれる大勢のファンでにぎわった。新年号は6日も下館駅(茨城県筑西市)-茂木駅間を1往復運行する。

 真岡線で運行されるSL2台のうち、C12型は現在車検中。運行できるC11型も車庫のある真岡駅から、下り線始発で転車台のない下館駅まで下り線進行方向を向いたままけん引しなければならず、けん引するディーゼル機関車が故障。ようやく修理が完了した。

 新年号は「謹賀新年」と書かれたヘッドマークを付け、客車3両を引いて運行。5日は車内イベントとして「新年おみくじ抽選会」が開かれた。

 東京都練馬区高松、会社役員中山猛(なかやまたけし)さん(40)、恵美(えみ)さん(40)夫妻は、SLが大好きな長男拓真(たくま)ちゃん(4)と、下り列車が到着した真岡駅を訪れた。中山さんは「再開を待っていました」と話し、SLを好きな理由を問われた拓真ちゃんは「だってかっこいいんだもん」と笑顔を浮かべた。