梨「にっこり」天ぷらに 日光例幣使そば街道推進協 月末まで試験販売 新名物の誕生期待

下野新聞
2018年11月26日

 【日光】日光と鹿沼の両市内133のそば店などが加盟する日光例幣使そば街道推進協議会は、そば街道を盛り上げようと統一メニューとして、県特産の梨「にっこり」の天ぷらを考案した。今月末まで今市のやぶ定で試験販売している。「にっこりのPRにもつながる」と新たな名物誕生が期待されている。

 にっこりの天ぷらは今年3月、同協議会内で提案された。試験調理を経て、やぶ定のほか、鹿沼市茂呂の文石庵(あん)でも11月7日に提供された。

 やぶ定では、実だけでなく皮の天ぷらも提供。揚げることで甘味が増し、皮はパリパリと、実はサクサクとした食感が楽しめるという。「天もりそば」をにっこりの天ぷら付きで、通常の100円引きなどで販売している。

 店主で同協議会の我妻一義(わがつまかずよし)副会長(64)は「水分が抜けないように揚げる工夫をした。評判は上々」と話す。

 上都賀農業振興事務所では、飲食店で提供されることの少ないにっこりの活用やPR、傷がついた場合の有効利用にもつながると期待する。同協議会は来季は提供する店舗を増やしたいとしている。

 やぶ定のにっこりの天ぷらは無くなり次第、終了。(問)同店0288・21・0375。