庭園と神楽にスポット 足利の絵画、建造物…145件 24、25日「文化財一斉公開」 

下野新聞
2018年11月22日

 【足利】「足利の文化財一斉公開2018」が24、25の両日、市内各地で開かれる。13回目の今回は69カ所で絵画、建造物、天然記念物など計145件を公開。庭園5カ所と市指定無形文化財の神楽4種に焦点を当て、それぞれの参観者には文化財について説明するカードを配布する。関連イベントとして、市民団体が庭園付き古民家を整備して開放し、煎茶を提供する企画も実施する。

 通常は非公開の国登録記念物「新藤氏庭園」では、園内散策に加え離れの2階から庭を眺められる。物外軒(ぶつがいけん)庭園では24日夜にライトアップを実施。巌華園(がんかえん)や足利学校、樺崎寺跡の庭園も公開するほか、神社4カ所で神楽が披露される。

 以上の9件については、枚数限定で文化財カードを配布。カードは名刺サイズで、同イベントでの配布は初。表面に文化財の写真、裏面には説明などを記載する。裏面のQRコードからは、動画などを閲覧できる。

 このほか、通5丁目の庭園付き古民家「大島家住宅」では関連企画として、市内の空き家の利活用を図る「つなぐつむぐ会」と庭園文化を守る活動を続ける「足利市庭園文化研究会」が共同でイベントを開催。約20年間使われていなかった家屋と庭を両団体が整備して無料公開する。和菓子や小物の販売も行う。

 文化財などの公開時間は施設により異なり、入場料が必要な場合もある。

 (問)市教委文化課0284・20・2230、つなぐつむぐ会080・8130・4873。