四万で湯立祭 温泉の恵みに感謝 中之条

上毛新聞
2018年1月23日

古くから伝わる神事を再現し、温泉の恵みに感謝する「湯立祭」が20日、中之条町の四万温泉発祥の湯とされる「御夢想の湯」で開かれた。約300人の観光客が神事や福まんじゅう投げを楽しんだ。
地元の女性が扮(ふん)するみこがササで温泉を周囲に振り掛け、無病息災を願った。宿泊券などが当たる福まんじゅう投げでは、まんじゅうを求めて来場者が手を伸ばした。温泉水を使った餅つきや和太鼓演奏も行われた。
温泉街の若旦那がプロデュースし、この日に解禁された日本酒「四万の一雫(ひとしずく)」が来場者に振る舞われた。
湯立祭は、御夢想の湯近くの国指定重要文化財「日向見薬師堂」に奉納されていた絵馬を基に、四万温泉協会が2006年から神事として再現。大寒の日に実施している。

 

【写真】周囲に温泉を振り掛ける、みこ役の女性

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