「湯立祭」多彩な催し 21日、中之条・四万温泉

上毛新聞
2016年1月21日

湯の恵みに感謝する「湯立(ゆだて)祭」が大寒の21日午後2時から、中之条町の四万温泉で開かれる。同温泉発祥の湯とされる「御夢想(ごむそう)の湯」前で厳かな神事をはじめ、温泉にちなんだ多彩な催しが繰り広げられる。
大釜で温泉の湯をたいて祝詞の奏上後、みこがササで湯を周囲にふりかけて無病息災を願う神事を行う。温泉でたいたもち米を使った「湯餅つき」や和太鼓演奏、「湯継(ゆつ)ぎ」に続き、「福まんじゅう投げ」(午後3時20分ごろ)で締めくくる。
「湯継ぎ」は温泉を後世につなぐことを願う催しで、旅館や商店の若旦那が2チームに分かれて御夢想の湯から温泉を次々とくみだす。連携してお湯を運び、酒だるに湯を満たす速さを競う。
祭は御夢想の湯近くの国指定重要文化財「日向見薬師堂」に奉納されていた絵馬を基に四万温泉協会が2006年から湯立神事として再現したのが始まり。湯餅つきでついた餅や豚汁、甘酒を無料で振る舞う。問い合わせは同協会(☎0279・64・2321)へ。

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