小栗判官行列 勇壮に 筑西児童ら武者姿

茨城新聞
2017年12月4日

浄瑠璃や歌舞伎の題材とされてきた小栗判官(はんがん)伝説を勇壮な武者行列で再現する「小栗判官まつり」が3日、筑西市門井の市立新治小をメイン会場に開かれ、タレントの敦士さんが小栗判官役として武者姿で登場した。地元の児童など約200人と共にJR新治駅周辺を練り歩き、伝説通りの戦国絵巻が繰り広げられた。

まつりは旧協和町時代の1989年、地域活性化を狙いに始まり、今年で28回目。まつりの軸となる小栗助重(判官)と照手姫(てるてひめ)の悲恋物語「小栗判官」は、室町時代に同市小栗地区を治めた小栗助重がモデルとされる。

武者行列には、地元の小栗小と新治小、古里小3校の6年生約130人も参加した。武者姿の古里小6年、大木颯人(はやと)君(12)は「紙芝居を通して小栗判官の伝説を知り、興味を持った」といい、「わらじを履いて足が痛かった。昔の人は大変だったと実感させられた」と話した。

多くの観光客が沿道に詰め掛け行列を見守った。夫婦で初めて訪れたという結城市の自営業、小林康久さん(69)は「すごく荘厳で映画のワンシーンみたい。病みつきになりそう」と感激していた。

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