往年の名選手滑走 渋川・伊香保リンクがオープン

上毛新聞
2017年11月8日

全リンクが滑走可能になったことを記念する「グランドオープン・セレモニー」が5日、本年度から県スポーツ協会が指定管理者となった県総合スポーツセンター伊香保リンク(渋川市)で開かれた。スケート王国・群馬を担った名選手で、ともに嬬恋村出身の奥村(旧姓黒岩)美智子さん(58)と黒岩宗久さん(51)が模範滑走を披露し、来場者を指導した。

式典で奥村さんは「学生時代から何度となく滑った懐かしい場所。最後の競技も、このリンクで開かれたあかぎ国体だった」と語り、黒岩さんは「このリンクで練習を重ねて五輪出場の夢を果たせた。ここから次の五輪選手が出てほしい」とあいさつした。
奥村さんは1981年の全日本スプリントで総合優勝を飾った。78、81年の世界スプリントに出場したほか、国体での優勝は通算12回を誇る。黒岩さんは85年の全日本スピードスケートで総合優勝し、88年のカルガリー冬季五輪に出場。86、88年には世界選手権に出場した。
屋外の400メートルリンクに出た2人は、大きく滑らかなフォームでゆっくりと一周。続いて大勢の子どもたちや一般客が一斉に滑り出し、晴天の下でスケートを楽しんだ。

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