街道歩き歴史たどる 上野 米担ぎ十石峠越え
上毛新聞
2016年11月25日
上野村楢原白井地区の住民と長野県佐久穂町の「いいずら発掘隊」による「2016米を担いで十石峠越えプロジェクト」が23日、同村で行われた。隊員ら23人が旧十石街道をたどり、白井地区に米を届けた。
プロジェクトは、江戸時代に長野県から本県へ十石峠を経て米が1日十石運び込まれた歴史をたどり、県境を越えた交流を深めようと昨年から始まった。
今年は白井地区の住民が5月と10月に佐久穂町を訪れ、田植えや稲刈りを初めて体験。収穫した米を担いだ隊員や、同町の子どもたちが旧十石街道を4キロほど歩いた。歴史のある街道を一歩ずつ進み米を住民に手渡した。
目的地である休憩所の「十石街道白井宿」に運ばれた米は、同時開催されていた十石市を訪れた観光客や住民に振る舞われたり、販売されたりした。
隊員でプロジェクトリーダーの小池良さん(37)は「街道を歩いて歴史をたどることができてよかった。人情深い白井の住民との交流を今後も継続したい」と話した。
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