両手広げ滑空 龍ケ崎で撞舞
茨城新聞
2017年7月24日
アマガエルの姿に扮(ふん)した2人の「舞男」が、高さ14メートルの柱の上で、逆立ちなどを披露する奇祭「撞舞(つくまい)」が23日、龍ケ崎市の「撞舞通り」で開かれた。観衆は上空で繰り出される命懸けの大技を息をのんで見守り、技が成功するたび盛んな拍手を送っていた。
撞舞は、国選択・県指定無形民俗文化財で、雨乞いや五穀豊穣(ほうじょう)、疫病よけなどの願いを込めて行われ、400年以上の歴史があるとされる。
舞男は昨年と同様、牛久市、とび職、谷本仁さん(48)と龍ケ崎市、同、大石浩司さん(34)が務めた。
午後6時15分すぎ、舞男が柱を登り始めた。頂上の円座に到着すると、立ち上がって四方に弓を放ち、あおむけ、逆立ちといった妙技を披露。柱に張った綱の上を、両手を広げて滑空する大技が繰り出されると、会場は一段と大きな拍手と歓声に包まれた。
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