奇祭「ナーバ流し」、稲わらで豊作願う 行方
茨城新聞
2020年5月25日
行方市蔵川の御船(みふね)神社に伝わる奇祭「ナーバ流し」が24日、同神社近くの水田で行われた。氏子らが、稲わらで生殖を表現する飾りを作り、水田の脇に飾って、育つ稲に見せることで、豊作や子孫繁栄を願う伝統行事。毎年5月24日に行われる。
今年は新型コロナウイルス感染拡大もあったが、緊急事態宣言が解除され、もともと屋外で少人数が参加する行事だったこともあり、例年通りの実施となった。
氏子ら7人が、神社近くの集会所で、2時間以上かけて稲わらを編み、男女の性器や井戸、おけなどを表す飾りを制作。その後、近くの水田に移動して、位置の調整を繰り返しながら、生殖を表す形に飾り付けた。氏子の奈良崎節男さん(71)は「(新型コロナで)難しい状況もあるが、豊作になってくれればいい」と願っていた。
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