《食いこ》CAFÉ 二葉(茨城・笠間市) 憩いの場、こだわりの器

茨城新聞
2024年8月13日

茨城県笠間市にある笠間稲荷神社の大鳥居から、門前通りを東方面へ徒歩数分。商店が並ぶ一角に、西原秀紀さん(52)と美津江さん(55)夫妻が営む「CAFÉ 二葉」がある。2021年3月にオープンして4年目。秀紀さんは「観光や笠間の焼き物を見ようと遠方から来る方が多い。くつろげる環境を提供し、満足して帰ってもらいたい」と笑顔を絶やさず客を迎えている。

メニューは食べ応え十分のランチをはじめ、自家焙煎(ばいせん)のコーヒー、ラテ、ソーダ、季節限定のスイーツなど豊富だ。

ランチは牛100%で味の濃いソースが特徴のビーフハンバーグ、スパイスの効いたグリーンカレー、夏場注文が多いというガパオ風チャーシュー丼の3種類から選び、セットでサラダやデザートなどが付く。コメは地元農家が作るコシヒカリ、野菜は近所の八百屋で仕入れ、新鮮な食材を使う。器はこだわりの笠間焼で、作家にオーダーして作ってもらった。

いろいろな味が楽しめカラフルな氷が入っている「彩クリームソーダ」(奥)と滑らかな「抹茶のモンブラン」

コーヒーはオリジナルブレンドの「二葉コーヒー」や、期間限定のスペシャルコーヒーを提供。季節のスイーツは目にも鮮やかな「彩クリームソーダ」や「シャインマスカットパフェ」、「抹茶のモンブラン」などが味わえる。

店内はアンティーク調のテーブルや椅子、雑貨が並ぶ。照明も柔らかな光を発し、落ち着いた雰囲気を醸し出す。笠間焼の販売コーナーもあり、笠間のPRに一役買う。

白を基調とした外観

こだわりの店づくり。もともと会社員の秀紀さんと看護師の美津江さんが、「2人でカフェ店をやりたい」と思い描き、3人の子育てが落ち着いたタイミングで新たな舞台に挑戦した。コロナ禍の苦境を乗り越えた今、秀紀さんは「お客さまが来てくれるのはありがたい」と感謝する。

開業から3年が過ぎ、客との交流活動も始めた。7月中旬に初めてラテアートの体験会を開催し、月1回ペースで行う計画を持つ。

笠間の地に店を構え、美津江さんは「地域の受け入れも良く優しい。もっと二葉を知ってもらい、この通りを盛り上げたい」と述べ、秀紀さんは「リピーターを増やし、笠間焼の良さも知ってほしい。地域に根付いたいろいろな活動をしたい」と見据えた。

■お出かけ情報
▽茨城県笠間市笠間1188の2
▽営業時間は午前10時半~午後5時
▽定休日は木、金曜
▽(電)090(1238)3249
▽インスタグラムのアカウントはcafe.futaba