MOTHER2の「いのちのうどん」商品化 糸井重里さん(群馬・前橋市出身)プロデュース
コピーライターの糸井重里さん(群馬県前橋市出身)がプロデュースしたスーパーファミコン用ソフト「MOTHER2 ギークの逆襲」の発売30周年を記念して、ゲームに登場するアイテム「いのちのうどん」にちなんだ新商品が発売された。製粉製麺メーカーの星野物産(群馬県みどり市大間々町大間々、星野陽司社長)がオリジナル麺を手がけた。県産小麦を使ったうどんはもちもちとした食感で、根強い人気を誇るゲームの世界観を楽しめる。
「MOTHER」シリーズは、1989年に1作目が発売されたロールプレーイングゲームで、2作目は94年8月に登場した。「いのちのうどん」はゲーム内でキャラクターの気絶を回復し、HP(ヒットポイント)を最大まで回復する。前橋高出身の星野社長が糸井さんの後輩だった縁で実現した。糸井さんが運営するウェブサイト「ほぼ日(ほぼ日刊イトイ新聞)」の物販部門が企画、販売する。
麺は群馬県産小麦粉を100%使用の「上州地粉手振(ぶ)りうどん」をベースに、水分調整が必要な手間がかかる手法で、表面に従来より凹凸をつける「強もみ」を施した。手打ち感が増すとともに、凹凸がゆで上がり後も残り、みずみずしく食感が良いという。
パッケージには、主人公のネスと気絶状態の仲間のキャラクターが描かれている。「ぐんまけん地粉」を含めた題字は漫画家の吉田戦車さんが書いた。うどん(270グラム)2袋のほか、ステッカーとお勧めの食べ方を紹介するレシピが入っている。
星野物産営業企画課の加藤丈志さん(52)は「県産地粉や乾麺の良さを広め、食べてもらえるきっかけづくりにしたい」としている。
1箱1780円。同社の直営店舗「久路保山荘」(同所)をはじめ、10、11日にGメッセ群馬(高崎市)で開かれる「きたかんフェスティバル」の同社ブース、ほぼ日のショップ(東京都)と公式オンラインストアで販売。問い合わせは久路保山荘(0277-73-3777)へ。