感動の四季、濃淡で表現 水墨画 力作86点展示 茨城・水戸
茨城新聞
2024年4月6日
自然を題材に、墨の濃淡で表現した力作が並ぶ、第17回翠芳会水墨画展が9日まで、茨城県水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館(県民文化センター)で開かれている。会員30人が計86点を展示、四季折々の風景画が一堂に楽しめる。
ひたちなか市の水墨画家、小野崎千恵子さん(75)が代表と講師を務める「翠芳会」が主催。会員らは、心に残る風景に出合った時の感動を絵で表現しようと、熱心に研さんを続けている。
水墨画は、ぼかしやにじみを駆使し、立体感や遠近感を表現する。描き込みと余白の対比で、想像力をかき立てる魅力的な作品を作り出す。林原裕子さん(65)の掛け軸「故郷遠望」は、縦長の画面を生かした構成が空間の広がりを感じさせる。中島英俊さん(77)の「巨人伝説の淵」は、力強い岩肌と流れる水の対比が目を引く。
小野崎代表は「皆楽しみながら創作を続けている。墨によるさまざまな表現を楽しんでほしい」と話している。