渡良瀬遊水地ヨシ焼き 火柱が告げる春

下野新聞
2017年3月19日

 渡良瀬遊水地に春の訪れを告げるヨシ焼きが18日、同遊水地で行われ、オレンジ色の炎と黒煙に包まれた。

 ヨシの生育促進や病害虫の駆除などを目的に実施。同遊水地の春の風物詩として親しまれている。

 午前8時半、ヨシ原の各所で火が放たれると、パチパチという音とともに炎が広がり、瞬く間に立ち上った黒煙が青空を覆った。付近の土手では大勢のカメラマンが連なり、盛んにシャッターを切っていた。

 初めて来たという佐野市佐野小1年田辺渉留(たなべわたる)君(7)は「火がとても大きくてすごかった」と声を弾ませた。

 主催者の渡良瀬遊水地ヨシ焼き連絡会によると、この日は8500人の見物客が訪れた。ヨシは予定していた1500ヘクタールのうち、9割の1350ヘクタールが焼けたという。

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