春告げるヨシ焼き 渡良瀬遊水地

茨城新聞
2016年3月27日

茨城、栃木、群馬、埼玉の4県にまたがる渡良瀬遊水地(約1500ヘクタール)で26日、春の訪れを告げる恒例のヨシ焼きが行われた。害虫駆除や植物の成長促進、樹林化の防止などが狙い。周囲の堤防には、大勢の見物人が詰め掛けた。

ヨシ焼きは同日午前8時半ごろ、渡良瀬遊水地利用組合連合会の会員約450人が火入れの作業を開始。栃木県小山市下生井の堤防にはヨシ焼きを撮影する大勢のカメラマンが集まった。例年に比べて燃え広がりは遅かったものの、炎が大きくなると歓声が上がった。友人らと訪れた宇都宮市の加藤禎彦さん(71)は「一度見たかった。雄大で気持ちがいい」と話した。

火は同日午後8時に鎮火、遊水地のヨシ原約1500ヘクタールの約8割が焼けた。主催者の渡良瀬遊水地ヨシ焼き連絡会によると、約8500人が見物が集まった。

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