荒行で心身清める 大寒みそぎ 茨城・鹿島神宮

茨城新聞
2024年1月22日

茨城県鹿嶋市宮中の鹿島神宮(鹿島則良宮司)境内の御手洗(みたらし)池で20日、恒例の「大寒みそぎ」があり、神職と一般参加者約150人が冷たい池に肩まで漬かる荒行に挑み、心身を清めた。

参加者は頭に白鉢巻きをして男性は白ふんどし、女性は白装束姿。薄曇りの中、舟をこぐような独特の動作「鳥船の行」で体を温め、「エイッ」と気合を込めて入水した。約10分間、寒さに耐えながら、一心に「大祓詞(おおはらえのことば)」を読み上げた後、静かに目を閉じて祈りをささげた。

恒例の大寒みそぎで心身を清める参加者。「エイッ」と気合を入れて入水した=20日午前、鹿嶋市宮中の鹿島神宮

同神宮によると、遠くは北海道や佐賀県などからの参加があったという。

鹿嶋市中の農協職員、石井勉幸(かつゆき)さん(51)は荒行を終え、「とても心がすっきりした感じ。能登半島地震で被災した方々の少しでも早い復興を願った」と話した。天海尉之(あまがいやすゆき)禰宜(ねぎ)(60)は「参加した一人一人が日々平和に過ごしていただきたい」と願いを込めた。

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