【#とちキャン】こっこランド那須F.C.G – 栃木県那須町

2023年12月7日

優れたキャンプ場の宝庫として、いま注目を集める栃木県のキャンプ場情報を紹介する「#とちキャン」。北関東を感じる観光情報サイト「きたかんナビ」のエンジニアが趣味を兼ねて不定期でお届けします。

◇  ◇  ◇  ◇

本格的に寒くなり、キャンプのハイシーズンも終わりですね。ただ、冬キャンプが好きな方にとってはうれしい季節の到来ではないでしょうか。
今回のキャンプ場紹介では私なりの冬キャンのいいところ、悪いところも紹介させていただけたらと思っていますので、ぜひともご覧になってください。

今回も、下野新聞社の新たなデジタルサービス「とちぽ」で実施した「キャンプに関するアンケート」で、栃木県民の6割以上が「キャンプに興味がある」と回答した結果をもとに、栃木県内のキャンプ場を紹介します。

⇒キャンプ施設が急増中の栃木県! キャンプ場を選ぶ最大のポイントは? 栃木県民のおすすめキャンプ場も紹介

過去の記事
⇒【#とちキャン】出会いの森総合公園オートキャンプ場 – 栃木県鹿沼市
⇒【#とちキャン】TORCH Camping & Coworking Space – 栃木県日光市
⇒【#とちキャン】ワラサンキャンプサイト – 栃木県益子町
⇒【#とちキャン】記事をもっと見る

今回紹介するのは那須町にある「こっこランド那須F.C.G」です。
那須高原スマートICを降りて2~3kmほどなので、アクセスがとてもいい場所にあるキャンプ場です。
余笹川沿いにあるキャンプ場で林間キャンプサイトもあるので、自然を堪能しながらキャンプを楽しむことができます。

 


 

■目次

・買い物は那須高原サービスエリアで

・どんなサイトがある?

・Aサイトの使用感

・施設、設備の紹介

・おこもりキャンプをしながらでも堪能できる自然…

・こんな寒い時期にキャンプやって何が楽しいの?

・【360度動画】キャンプ場を歩いてみた

・最後に

・キャンプ場INFO


 

 

■買い物は那須高原サービスエリアで

それでは早速、キャンプ場のレビュー、、、その前にキャンプ場利用に当たってお買い物のおススメスポットを紹介いたします。

それが那須高原サービスエリアです。

※後ほど紹介しますが、高速利用者は那須高原サービスエリア利用に当たって、一度那須高原スマートICから降りる必要があるのでご注意ください。

那須高原のご当地グルメだけではなく、栃木県の名産なども取り扱っています。宇都宮餃子も購入することができるのでキャンプ調理にご購入してみてはいかがでしょうか。

今回は特製のチーズ入りウインナーと醤油ロールを購入しました。(ただし、夕ご飯を作りすぎてウインナーは持ち帰ってから自宅でいただきました)
醤油ロールは醤油の風味と生クリームの甘さが相まって、とてもおいしいデザートでした。

なお、こちらのサービスエリアですが、東北自動車道下り利用時に高速から直接侵入してしまうとスマートICから降りることができなくなりますのでご注意ください。
サービスエリアの裏側には一般道からの利用者用の駐車場がありますので一度、スマートICから降り、すぐに駐車場の案内看板がありますのでその看板に従って駐車場に停めて、サービスエリア裏側から入る形となります。

■どんなサイトがある?

それではキャンプ場の紹介に映らせていただきます。

こちらはサイトのエリアマップになります。

大きく分けて、林間サイトのAサイト、Bサイト、川沿いのRサイト、RAサイト、トレーラーが川沿いにあるA型トレーラー、管理棟近くにあるトレーラーハウスのエリアがあります。

今回はAサイトの1区画を利用させていただきました。

キャンプ場への道ですが、途中から砂利道になるので徐行して進みましょう。

近隣にはほかにもキャンプ場があるのですが、入り口に「こっこランド那須F.C.G」の文字とにわとりのイラストの看板が掲げられているので、迷わず入ることができます。

入り口を入って右手に管理棟があるので、そこでチェックアウトを行います。決済は現地決済になるのですが、現金以外にもPayPayでの支払いができるのでありがたいですね。(売店の商品もPayPayで支払いすることができます)

管理棟入り口付近には某有名キャラクターの木彫りの像がお出迎えしてくれます。

チェックイン時には利用するサイトの場所が記載されたマップとキャンプ場の注意書き、近くの観光地や施設がまとめられている冊子がいただけますので、キャンプ場の利用方法を見直したいときや次の日の予定を立てるときなどにとても役立ちます。(冊子はチェックアウトの際に返却します)

また、燃えるゴミ用のゴミ袋が2枚、配布いただけますのでゴミ袋に入る限り、捨てていくことができます。

チェックアウトが終わりましたら、利用するサイトまで車でゆっくり移動します。


今回は予定最低気温がー4℃と寒さが厳しくなる予報のためか、ほとんどがソロキャンプの利用者で比較的すいていました。
今回は通常のプランではなく、ソロプランで利用させていただいたのですが、他の利用者の方と距離が取れた状態で利用サイトを設定いただけたのは非常にうれしかったです。
今回はAサイトの一番奥を利用させていただくことになりました。

基本的にはグループキャンプの利用者向けのサイトをソロ用として利用させていただいていることもあって、非常に広々としています。(広々としていてむしろ罪悪感もあらわれました)

簡単に他のサイトも紹介させていただきます。
まずこちらがA型トレーラーハウスです。

特徴的なトレーラーハウスになっていますので、キャンプ場内を歩いているとすぐに見つけることができると思います。
中にはエアコンが設置されているので冬に利用しても快適に過ごせそうですね。
※こちらのA型トレーラーハウスは寝具がないのでご利用時には準備が必要となります。

こちらは管理棟近くにあるトレーラーハウスです。

ハウスに水道がついていますので、炊事場まで水を汲みに行くことが不要になります。
また、薪ストーブがありますので焚き火代わりに薪ストーブで炎の揺らめきを楽しむこともできそうです。
※こちらのトレーラーハウスは寝具がマットレスのみなので、それ以外の寝具は準備が必要となります。

その他、川沿いにあるRサイト、RAサイト、いろりを使った料理を楽しむことができるいろり小屋、寝具などがそろっていてアメニティさえあれば快適に過ごすことのできるコテージ(ファンティル)があります。

詳細はキャンプ場ホームページの施設案内をご参照ください。
⇒施設案内

 

■Aサイトの使用感

今回利用しましたAサイトですが、通常グループキャンプ用テントも張れる広さということもあり、ペグダウンの位置やガイドロープの張り方は全く困ることがありませんでした。
(むしろこの広い空間を充実して利用するのにどうしたらいいか。。。と頭を巡らせてしまいました)

設営に利用したOneTigris TC ROC SHIELDのテントですが、テント内の空間を広げるためにテント後部からガイドロープで引っ張るため、前後に余裕が必要なのですが、今回は余裕をもって設営することができました。

こちらの画像はテントを後ろから撮影した画像です。

また、地面は細かい砂となっているのですが、ペグが刺さりやすくしっかり固定され、片づけるときには抜きやすくなっていたので、初めてテントの設営を行う人にとってはとてもいい環境だと思いました。

 

■施設、設備の紹介

まずこちらは管理棟内にある売店です。

日用品からお菓子や調味料、炭、薪、キャンプギアを非常に充実しております。

キャンプ場から5分ほどの位置にコンビニはありますし、最初に紹介した通り、那須高原SAの利用も可能なのですが、買い物を忘れた場合でもほとんどのものはキャンプ場の売店で賄ってしまいます。

また、キャンプ場オリジナルグッズもそろっております。

黒いシェラカップがとてもカッコよく、思わずシェラカップとラバーハンドルを購入してしまいました。

今後のキャンプの際のレギュラーギアになりそうです。

管理棟には自動販売機もあるので飲み物を購入することもできます。

こちらのユニークな形をした建物は炊事場です。炊事場はお湯も出るようになっていますので、冬のキャンプにはとても助かりますね。冬期は一部の水道が利用できなくなっていますのでご注意ください。(チェックインの際に説明いただけます)

こちらはトイレです。

室内にあるトイレなので夏などの虫が多い時期もトイレ内に虫が溜まることも少なくなりそうです。また、サイトが多いキャンプ場ですがトイレが計4か所あるので混雑も避けて利用することができそうです。

キャンプ場内には遊具が2か所あり、ご家族連れでの利用の際はお子様を遊ばせることもできそうです。こちらの写真はA型トレーラー付近にある遊具なのですが、1~3歳くらいから5歳くらいの子が遊べそうな遊具が並んでいました。

施設ではないのですが、こちらのキャンプ場から余笹川へ降りれる場所があります。

夏などの暑い時期であれば川遊びなどを楽しむこともできそうです。

※流れもある川なのでお子様連れの時は目を離さないように気を付けてください

■おこもりキャンプをしながらでも堪能できる自然…

私の冬キャンプの楽しみ方の一つでもあるのですが、基本外に出ないでテント内でゆっくり過ごす、「おこもりキャンプ」というのを行っています。

キャンプ内を秘密基地のような構造にし、中でストーブを焚いてゆったりと過ごしているのですが、これがとても非日常感が味わえて楽しいんです。

※もちろんですが一酸化炭素中毒の心配もあるので、一酸化炭素チェッカーは稼働させています。

また、さすがにこもりっぱなしというのも飽きてきてしまうので時折、あったかいコーヒーをもって外に出て自然をゆっくり堪能しています。

テントの外に椅子を置いて森などを見ていたのですが、今回のキャンプ場で初めて野生のムササビが見れたのはとても感動しました。

(動きが速すぎたのと日が落ちていたので写真は撮れませんでしたが体を広げて滑空して木に飛び移っている様子は鮮明に残っています)

 

■こんな寒い時期にキャンプやって何が楽しいの?
ここ最近の #とちキャン ではキャンプ場の紹介が主体となっていましたので、こんな感じで執筆者のコメントみたいのも書かせていただけたらと思います。

 

「冬のキャンプって何が楽しいの?」

いろんな人によく聞かれる質問です。

私なりに冬キャンプのいいところ、わるいところをまとめてみました。

 

いいところ

・キャンプの利用者が減るのでキャンプ場が予約しやすい
・プライベート感のあるキャンプをすることができる
・天候が変わりづらい
・虫がほとんどいない
・温かい料理が5割増しくらいでおいしく感じる
・空気が澄んでいるので景色や星空がきれい

いいところについては寒さという環境ならではのものが多いと思います。ただ、この理由はキャンプ好きの方に対してというのがあると思いますので、私個人として一番押したい「いいところ」は「空気が澄んでいるので景色や星空がきれい」という点です。

ここ最近で #とちキャン 記事を挙げたキャンプ場のほとんどがそうなのですが、この時期はとても景色や星空がきれいに見えます。

今回は星空の撮影も試行錯誤した結果、きれいにとれたのですがこちらの写真のような景色が常時見ることができました。

星空のみの景色ではなく、木々の合間に見える星がとてもきれいでした。

きれいな星を見たいのであれば、車で光がない場所に行ってそこで見ればいいのでは?そう思っているときが私にもありました。

キャンプ場でゆっくり星空を眺めるのと、車で星を見に行くのとでは、温度の体感差が大きいと思っています。私も友人と奥日光の中禅寺湖まで深夜に星を見るためだけに行ったことがあるのですが、車から降りた瞬間、寒すぎてものの数分で車に引き返し、星は軽くだけ見て撤退したことがありました。
ただ、それがキャンプとなると体感的に寒さに慣れてくるので数十分、外にいることも苦痛じゃなくなります。これは冬にキャンプをするか、もしくは冬に星空を見るために事前に準備をしていくかでもしないと体験できないと思っています。

また、今回は早朝の気温がー4℃ということもあって起きて車を見たら霜が降りている状態でした。

普段の生活で霜が降りている様子を見ても寒さしか感じません。ただ前述のとおり体が寒さに慣れた状態だと、霜が降りた風景もゆっくり見られるのできれいに感じます。

余笹川近辺に生えていた熊笹(植物は詳しくないので間違っていたら申し訳ありません)の霜が降りた状態もとてもきれいに感じました。

もし身近に冬のキャンプに行く友人や知人がいましたら、一度一緒に行ってみるのもいいと思います。
※このあとの「わるいところ」で書きますがいきなり冬のキャンプに一人、また未経験者で行くのはお勧めしません。

続いて冬キャンプの悪いところです。

わるいところ

・なんといっても寒い
・冬キャンをしない友人もいるのでソロキャンプが多くなる
・寒さをしのぐキャンプギアが多いかつ高いので費用がかかる
・キャンプギアによって使い方を間違えると命に係わる可能性もある

寒さに関してはご承知の通りだと思うので特に気を付けていただきたい「キャンプギアによって使い方を間違えると命に係わる可能性もある」というところだけ書かせていただきます。

私の初めてのキャンプ談を踏まえて紹介させていただきます。

初めてのキャンプは静岡県の某、富士山がきれいに見えるキャンプ場で11月中盤ごろに行いました。

キャンプ未経験の友人とともに行ったのですが、事前に予想気温などは調べていたので、
・低気温でも耐えられるシェラフを用意する
・鍋など体のあったまる料理にする
・防寒着などは複数枚用意する
など準備は怠らずにキャンプ場に向かったつもりでした。

結果として、
・寒すぎて寝ることができない
・カセットコンロのガスが使えなくなってしまう、かつ寒すぎて火がついても土鍋に火が入らない
・テントに入っても底冷えがひどい
という次の日を無事迎えられるのか、と心配になったキャンプとなったことはいい思い出です。

当時はシェラフの限界使用温度、快適温度の違いも判らないし素材の差もわからない。ガスが寒くなると使えなくなる。地面からの冷気がとにかく強いなど知らないこと尽くしでした。当時は氷点下を超えない気温だったので大きな問題もなかったのですが、もしかしたら低体温症などの危険もあったと思います。

なのでこれから冬キャンプをする予定の方は調べるだけではなく、冬キャンプ経験者にアドバイスをしてもらう、もしくは冬キャンプに帯同するなどから始めることをお勧めします。

また、私は冬キャンプの時は薪ストーブと石油ストーブの両方を稼働させているのですが、気温が快適になっても一酸化炭素中毒の危険性もあるので、一酸化炭素の特性をよく理解して、一酸化炭素チェッカーの活用や定期的な換気が必要となります。

とはいえこのような「わるいところ」を踏まえたうえで私は冬キャンプがやめられなくなっていますので、ご興味のある方にはお勧めしたいと思っているところです。

 

■【360度動画】キャンプ場を歩いてみた

今回、キャンプ場内をinsta360を持ちながら歩いてみました。

利用したAサイトから余笹川までを歩いています。

動画はマウスのドラッグ、もしくはスマートフォンのスワイプ操作で見る場所を変えることができますのでぜひともキャンプ場の雰囲気を感じてみてください。


※動画の容量の都合上、低画質状態で再生されますので設定(歯車マーク)から画質を調整いただくことを推奨します

 

■最後に

今回利用した「こっこランド那須F.C.G」ですが、実は以前にも利用したことがあるキャンプ場でした。
以前、利用した際は夏のハイシーズンで、その際はほとんどのサイトが埋まっていて非常ににぎわっていた印象でした。

また、近くに川や遊具があったり、カブトムシなどの虫が出たりするようなので、夏にお子様を連れて利用するキャンプ場としてはとても最適だと思います。

逆に冬にかけてはソロプランを利用して、ソロキャンプをするのがおススメです。

 

P.S. 今年の #とちキャン ですがあと1回、ないし2回で今年は終了します。1月2月はスノーボード特集記事を行うかもしれませんので、お楽しみに。

 

キャンプ場INFO

・こっこランド那須F.C.G
・ホームページ:https://www.coccoland.com/
・場所:栃木県那須郡那須町大島字清水場1031-1
・電話番号:0287-77-2370
・料金: 6050円~(1区画1泊)(ソロプランは3,300円)
・チェックイン:13:30~16:00
・チェックアウト:8:00~11:00
・予約方法:インターネットもしくは電話(詳細はホームページを参照ください)

 

地図を開く 近くのニュース