《キャンプを楽しもう》花園オートキャンプ場(北茨城市)

茨城新聞
2023年8月23日

■家族連れにも安心 快適 好みで選べる宿泊の形

茨城県北茨城市の常磐自動車道北茨城インターチェンジから北西に約20分。山道を登っていくと、「花園オートキャンプ場」管理棟の屋根が見えてくる。「家族キャンプ村」をうたい、子連れ家族や初心者が楽しめる。

その名の通り、車で乗り入れ可能なサイトが50区画と最も多い。全ての区画に水道とAC電源が付いており、快適に過ごすことができる。敷地面積70平方メートルのオートキャンプサイトが34区画、同サイトを2区画つなげたワイドサイトが9区画、広々とした150平方メートルのモーターホームサイトが7区画。近年はテントが大型化し、広い区画が人気だ。

場内は中央に芝生が広がる広場があり、「じゃぶじゃぶ池」につながる「じゃぶじゃぶ川」が流れる。池と川はいずれも水深が浅く、施設長の遊佐隆文さん(69)は「オムツをはいている子も楽しそうに入っているよ」とにっこり。管理棟では水鉄砲やボール、ビーチサンダルなどを販売している。

広々としたモーターホームサイト

広場には、シーソーや平均台が置かれている。月に1度の運営会議で「遊具があった方が喜んでもらえる」との意見があり、得意なスタッフが手作りした。バレーボールやバドミントンなどに使えるネットもある。広報担当の川崎真実さん(32)は「近くに遊ぶ場所がなく、退屈しないように考えた」と話す。

場内に大浴場があるのも特長。洗面台と脱衣所、シャワー、湯船がそろう。夜間でも管理棟には宿直のスタッフが常駐しており、子ども連れや女性客も安心だ。今年4月から、場内に畑を作り、季節の野菜を育てている。野菜の出来具合によっては利用者にプレゼントすることもある。

車乗り入れ不可のフリーサイト(7区画)、ケビン(5棟)も。ケビンは定員5人が1棟、同6人と同7人が2棟ずつ。いずれも台所、ベッド、浴室、トイレ、冷暖房完備で、気軽に楽しめる。

家族らで連泊中の千葉県、公務員、三留直也さん(44)は「川とお風呂があると知り選んだ」と決め手を明かす。両親はケビンに宿泊予定で「一緒に来ることができ、(宿泊の形が)好みで選べるのもいい」と魅力を話した。(第3土曜日掲載)

■インフォメーション

住所…北茨城市華川町花園454/宿泊料…オートキャンプ4400円、ワイド6600円、モーターホーム5500円、フリー2200円、ケビン2万2000円(6人以上は追加料金)。金、日曜限定プランも(繁忙期除く)/日帰り…オートキャンプ2200円、モーターホーム2750円、フリー700円。/営業時間は午前8時半~午後5時。キャンプ場予約サイト「なっぷ」から。(電)0293(43)9277。

《プラスオン》近くにニジマスの釣り堀

キャンプ場から徒歩10分足らずで釣り堀「増渕魚園」に到着する。ニジマス釣りが体験でき、釣った魚などの定食も食べられる。水温が低い沢の水で育ったニジマスは、成長するまでに時間がかかる分、身の締まりが良く、ファンも多い。

ニジマスが泳ぐ釣り堀

定食はニジマスの塩焼きまたは刺し身、釣ることはできないがヤマメの塩焼きをメインに据えた3種類。地元で採れた山菜や刺し身こんにゃくなどの副菜が付く。

釣り体験は釣った分だけ料金を支払う。1キロ(5~7匹目安)で2420円。無料でさばいてくれる。

店主の増渕英樹さん(61)は「自分で釣った魚をその場で食べられる喜びがある」と語った。