<栃木・県南グルメ>とんかつ楽樹(栃木)ヒレかつ膳 人気テレビ番組でも絶賛された看板の味
粗めの衣をまとったまん丸の形が目を引く。栃木県産ブランド豚「さくらポーク」を使った一番人気の「ヒレかつ膳」(1800円)だ。まずは何も付けずに一口。肉厚なのにやわらかく、すぐに肉本来の甘みと肉汁のうまみがあふれ出た。
「丸くすることで火が全方向から均等に加わり水分が閉じ込められ、よりジューシーに仕上がるんです」と店主の内藤雅樹さん(55)。試行錯誤の末にたどり着いた形だという。
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生わさびに塩などを練り込んだ自家製の「塩わさび」を付けると、塩気が肉の甘みを一層引き立てる。3種のソースをブレンドした特製ソースや岩塩もあり、さまざまな味が楽しめる。
米は栃木市大塚町産コシヒカリ。サラダや小鉢は自宅の庭で採れた野菜を使うなど地元の食材にこだわっている。
和食店として15年間営業し、5年前にとんかつ専門店へリニューアルした。民放の人気グルメ番組に取り上げられたこともある。
店はササに囲まれ、緑色を基調とした落ち着いた空間。「おいしい物を提供するのは当たり前。丁寧な調理と接客を心掛けています」。笑顔で話す内藤さんの穏やかな人柄が、店にも表れているようだ。
▼メモ 栃木県栃木市大宮町2100の17。午前11時半~午後2時、同5時半(土、日、祝日は6時)~9時。月曜、第2日曜定休。(問)0282・28・0710。店舗インスタグラムはこちら