栃木・大田原「与一まつり」4年ぶり開催へ 武者行列に地元ゆかりのU字工事、真中元監督ら
栃木県大田原市は8月4、5の両日に市中心街で開催される「第40回大田原与一まつり」の目玉の一つ「武者行列」を盛り上げようと準備を進めている。ゲストには大田原中出身でプロ野球ヤクルト元監督の真中満さんや大田原高出身のお笑いコンビU字工事らを招き、4年ぶりの祭りを活気づける。一方、猛暑の中、小学生が甲冑(かっちゅう)姿で街を練り歩くイベントを安全に行うため万全の対策で臨む。
初日の4日は真中さんが那須与一に、大田原ふるさと大使のK-1選手蓮実光さんが那須十郎に扮して街を練り歩く。
5日はU字工事の益子卓郎さんが与一役、福田薫さんが十郎役で参加する。また両日とも出陣の儀式「三献(さんこん)の儀」や「扇の的当て」も実施する。
一方、市は2020年から3年間の休止を経て、新たな祭りの形を「ゼロベース」で検討し安全策を練ってきた。今回は日差しの強い時間帯を避けるため、交通規制の開始を前回の午後2時から3時に遅らせる。参加者の着替え場所も、大田原小体育館から冷房機器が配備されているトコトコ大田原3階に変更。市の担当者は「まずは安全面の確保が第一」と気を引き締める。
武者行列に大人と共に加わる小学生の少年少女武者は今年、小学校単位での募集から個人による応募に変更した。今回は215人の応募があり、参加する子どもたちは当日を心待ちにしている。
大田原小6年の磯実伶さん(11)は「母に勧められて参加を決めた。甲冑姿で中心街を歩くのが楽しみ」。坂井純平君(11)も「甲冑を着るのは初めて。バスケ部の友達と一緒に参加する」と話している。