「犬伏の別れ」に真田陣太鼓 大河ドラマ放映日に400人 佐野・薬師堂
【佐野】NHK大河ドラマ「真田丸」の重要場面「犬伏の別れ」放映日の4日、真田(さなだ)父子・兄弟の別れの地とされる犬伏新町の薬師堂で、真田家の居城上田城のある長野県上田市の「信州上田真田陣太鼓保存会」の演奏が行われた。約400人の地元住民や真田ファンが駆け付け、勇壮な太鼓の音色に歴史ロマンを満喫した。
演奏に先立ち、地元「秀郷太鼓保存会」による「出陣の景 青雲の太刀」が披露され、歓迎ムードの中で真田陣太鼓はスタート。
最初は第1次上田合戦をイメージした「出陣」。ほら貝が吹かれる中、「皆の者、出陣じゃー」と威勢の良い掛け声とともに、勇ましい太鼓が会場に鳴り響いた。
2曲目は、別れの場面を再現したメインの「下野国犬伏の別れ」。父昌幸(まさゆき)が見守る中、長男信幸(のぶゆき)が東軍、次男幸村(ゆきむら)が西軍を支持する演技をした後、3人の打ち手がそれぞれの立場を太鼓の音色で表現した。
薬師堂前の席は満席となり、道路を挟んだ駐車場の特設席まで来場者であふれ大盛況に。劇のような太鼓演奏に見入り、涙を流す姿も見られた。
犬伏新町、会社員山崎勝司(やまざきかつじ)さん(58)は「太鼓だけでなく、ストーリー性があって素晴らしい。真田家の魂が乗り移ったようです」と感激していた。
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