《茨ぱん(ibapan)》カレンツ 「イル フェ ブリーズ」(茨城・笠間市) 小粒で甘いレーズン

茨城新聞
2023年7月9日

茨城県笠間市にあるパン店「イル フェ ブリーズ」。店名は、フランス語で「そよ風が吹く」の意味がある。店長の木村正明さん(60)は「笠間に欧風パンの風を吹かせたい」とコンセプトを話す。

人気商品は、小粒で甘みの濃いカレンツというレーズンをたっぷり交ぜ込んだ「カレンツ」(1本968円)。内面に溶岩石をひいた窯で焼き上げる。遠赤外線効果があり、皮は薄くパリッと、中は水分が残った食べやすい食感になるという。

こだわりは素材。日本式の食パンには北海道産小麦を、欧風のパン・ド・ミーにはカナダ産小麦を使うなど、パンの種類や食べ方に応じて使い分ける。正明さんは「粉の特徴を生かしている。産地やひいた粒の大きさ、ブレンド具合で味や食感が違う」と話す。

全粒粉だけで作る「パン・コンプレ」(1本648円)は、ロースト胚芽の香ばしさが特徴。スプレッド作りや焼き菓子を担当する妻の久美子さん(54)のお勧めは、焼かずに食べること。パンの味が濃いため、肉系の具材と合わせるとそれぞれの味が引き立つという。旬素材も積極的に取り入れる。「ゆずマフィン」(250円)は友部産のユズを使った自家製ペーストを使い、しっとりとした口当たりが特徴だ。

茨城県笠間市八雲2の5の16
定休日は毎週月曜、隔週火曜
営業時間は午前8時から午後6時
(電)0296(73)6588
インスタグラムのアカウントはsoyokazefuita