勇壮よさこい 茨城・大子で踊り手が舞う
全国各地の踊り手たちが、勇壮で華麗な演舞を披露し合う、よさこいソーラン大会「常陸国YOSAKOI祭り」が20、21日の両日、茨城県大子町で行われた。
20回の節目を迎えた祭りの初日は、同町袋田の滝近くを会場に21チームが参加。滝に続く路上などで、踊り手たちは、そろいの鮮やかな衣装に身を包み、鳴子を打ち鳴らしながら、活気あふれる踊りを披露した。学生大会「YOSAKOI甲子園」も開催され、若者たちのはつらつとした演舞に、大勢の見物客から拍手喝采が送られた。
栃木県壬生町から訪れた会社員、野口恵子さん(68)は「息ぴったりの動きで、練習を重ねてきたことが分かる。力強い踊りに元気をもらえた」と話した。
21日は、大子町大子の中心部に会場を移し、子どもから大人までが演舞を披露し合う本大会が開かれ、終日にぎわった。
開会式の後、茨城県内のほか隣県の福島、栃木、遠くは岩手県から計54チームが参加し、町文化福祉会館・まいん駐車場の特設ステージや、常陸大子駅前通り、本町通りなどで活気あふれる踊りを披露した。
選曲に合わせ、メンバーが前後に入れ替わりながら、大きく手を広げ、宙に舞うダイナミックな演舞を見せると、会場から拍手が湧き起こった。コロナ禍でマスクやフェースシールドを着け踊った昨年とは違い、踊り子の笑顔がはじけた。
主催者の同祭り本部委員会の笠井英雄会長は「歴史を積み重ね、北関東一の規模のよさこいソーラン大会に成長した。回を重ねるごとに祭りを支えるスタッフが育ってくれている」と喜んだ。水戸藩YOSAKOI連で参加した茨城県常総市の榎本浩一さん(45)は「コロナ禍前のように、たくさんのお客さんが来てくれて、気持ち良く踊れた」と話した。