茨城・取手市がバーチャル美術館 HPで立体的に鑑賞

茨城新聞
2023年5月19日

茨城県取手市は市所蔵の芸術作品をホームページ上で立体的に鑑賞できる「とりでバーチャル美術館(とばび)」を開設した。普段は見ることが不可能な角度からも鑑賞できる。市文化芸術課は「芸術の新たな楽しみ方。県内でも初の試みだと思う。ぜひ利用してほしい」と話す。

同市は多くのアーティストが市内で活動し、東京芸術大取手校地があることから「アートのまち」を掲げ、同大卒業・修了制作の優秀者に「取手市長賞」を贈っている。

市の所蔵する受賞作品や寄贈作品などを市内各所で展示しているほか、「とりでオンライン美術館」でも公開している。「とばび」はオンライン美術館をさらに発展させた形だ。

「とばび」で現在公開しているのは彫刻24点、工芸23点、壁画4点、リング(リング状の立体作品)7点の計58点。「3D画像」として、ホームページの画面上で作品を動かし、さまざまな角度から見たり拡大したりできるのが特徴。3D画像で見られない作品は「360度画像」で鑑賞できる。作品は今後、随時追加していく。

見たい作品をジャンルや作者名などから検索でき、実際に展示している場所を確認できる。現場で2次元コードをスキャンすると「とばび」のページが表示され、作品の詳細情報や、現場では見られない作品の上部や裏側なども見ることができる。

問い合わせは市文化芸術課(電)0297(74)2141。ホームページアドレスは、https://tovavi.city.toride.ibaraki.jp/