群馬・草津町に会員制リゾートホテル 富裕層向けに100室超 東急不動産がハーヴェストクラブ25年度開業へ
不動産大手の東急不動産(東京都渋谷区、星野浩明社長)が、群馬県草津町草津のホテル跡地に、100室以上を備える会員制リゾートホテルの建設計画を進めていることが24日、関係者への取材で分かった。湯畑や草津温泉スキー場に近く、今年9月に着工し、2025年度中の開業を目指す。首都圏の富裕層の利用などを想定しており、町関係者は新たな大型宿泊施設の波及効果に期待する。
建設する会員制ホテルは「東急ハーヴェストクラブ」。閉館した旧草津ハイランドホテルの跡地に建設する。西の河原露天風呂に隣接しており、湯畑から西に約700メートル、同スキー場から南に約800メートルと近い。
計画の概要書などによると、4万7500平方メートルの敷地に客室が入る地下1階、地上6階建ての本館と、大浴場を備える2階建ての建物を建設する。未定だが、さらに別館を建てることも想定している。
「ハーヴェストクラブ」は栃木県那須町、長野県軽井沢町など全国に26施設を展開する同社ブランド。会員権は現在、種類に応じて200万~2700万円程度で取引されている。会員数は約2万5000人。
群馬県は初進出となる。同社担当者によると、国内有数の人気を誇る温泉地であることや、近くの軽井沢にある同ブランドのホテルの人気が高いことが決め手になった。
草津温泉観光協会によると、草津町で客室数が100を超える大型宿泊施設の新設は約20年ぶり。同協会の福田俊介事務局長は「入り込み客数が増えることや、町全体の魅力アップに期待している」と話した。
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