日本海に面する茨城、群馬に高崎山動物園… 「北関東」についてChatGPTに聞いてみると
いま話題の対話型人工知能(AI)「ChatGPT」。“北関東を感じる観光情報サイト”を自任する「きたかんナビ」の編集者としては、愛する「北関東」がどう評価されているのか気になるところだ。質問はずばり、北関東について知っていることを教えてくださいー。
■北関東3県はどんな県?
無料版で質問を送ると、ChatGPTは朗々と答え始めた。「北関東は、日本の関東地方の北部に位置する地域で、茨城県、栃木県、群馬県の3つの県からなります」。うんうん、間違いない。
続けて、県別の情報を紹介してくれた。回答をそのまま掲載すると、
・茨城県: 茨城県は、関東地方の北東に位置し、県庁所在地は水戸市です。茨城県は、日本海に面する北部と太平洋に面する南部に大別されます。北部は、鹿島灘を中心に水田が広がり、米や養殖業が盛んです。また、日本国内最大級の湖である霞ヶ浦もあります。茨城県は、鹿島アントラーズをはじめとするJリーグのクラブチームが多くあり、サッカーが盛んな地域でもあります。
・栃木県: 栃木県は、関東地方の北西に位置し、県庁所在地は宇都宮市です。栃木県は、豪雪地帯としても知られており、日光市や那須町などの観光スポットがあります。また、栃木県は、宇都宮餃子をはじめとするご当地グルメが有名であり、観光客に人気のスポットとなっています。
・群馬県: 群馬県は、関東地方の北西に位置し、県庁所在地は前橋市です。群馬県は、温泉地が多く、草津温泉や伊香保温泉などが有名です。また、前橋市は、日本の自動車産業の中心地の一つであり、自動車関連の企業が多く立地しています。群馬県は、また、自然も豊かで、赤城山や尾瀬などの自然保護区もあります。
なんと、茨城県には「日本海に面する北部と太平洋に面する南部」があったのか。栃木、群馬の両県民があこがれる「海あり県」茨城とはいえ、さすがに日本海には面していない。
だいたい合っている気がする栃木県も「豪雪地帯」と言われると、どうなのか。群馬県も、自動車産業といえばSUBARUの本工場がある太田市の印象が強い。
■人気観光地の信用性は…
観光地に絞った情報も聞いてみることにした。「北関東で人気の観光地を教えてください」と尋ねると、「北関東には多くの人気のある観光地があります」。特に人気のある観光地を教えてくれたので、これも回答通り紹介すると、
・日光(栃木県): 日光は、栃木県にある日本屈指の観光スポットであり、世界文化遺産にも登録されています。東照宮をはじめとする日光の社寺群や、華厳の滝、日光江戸村などの歴史的・文化的な名所があります。また、紅葉や桜などの自然美も魅力的で、多くの観光客が訪れます。
・那須高原(栃木県): 那須高原は、栃木県にある高原リゾート地で、四季折々の美しい自然が魅力です。美しい高原の風景や温泉、動植物の自然などが楽しめます。また、那須動物王国や那須ハイランドパークなどの動物園やテーマパークもあり、家族連れに人気です。
・草津温泉(群馬県): 草津温泉は、群馬県にある温泉地で、日本三大名泉の一つとして知られています。豪快な噴泉や湯畑と呼ばれる温泉地帯が特徴的で、独特の景観があります。また、温泉街には温泉卵や湯畑茶などの名産品もあります。
・水戸(茨城県): 水戸は、茨城県の県庁所在地であり、歴史的な観光スポットが多い街として知られています。水戸黄門や偕楽園などの歴史的な建造物や庭園、水戸市美術館などの文化施設があります。また、水戸の名産品である水戸納豆も有名です。
・足利フラワーパーク(栃木県): 足利フラワーパークは、栃木県足利市にある広大な花のテーマパークで、日本最大級のバラ園があります。四季折々の花々が咲き誇る美しい庭園や、バラのトンネルなどがあり、花を楽しむ観光ができるスポットとして人気です。特に、春にはバラまつりが開催され、多くの花ファンが訪れます。
・勝沼(山梨県): 勝沼は、山梨県にある日本有数のぶどう産地であり、ワインの生産地としても有名です。勝沼ワインやワイン関連の施設があり、ワイン愛好家や食品観光が好きな人に人気のスポットです。
・高崎(群馬県): 高崎は、群馬県の中心都市であり、歴史的な観光スポットが多い都市として知られています。高崎城や伊勢崎神社などの歴史的建造物や、高崎市美術館、高崎山動物園などの文化施設もあります。また、高崎市は餃子の町としても有名で、多くの餃子店があります。
日光、那須、草津…と定番の観光地が続く。ん、勝沼?どうして山梨県が…。さらに、高崎の紹介をよく読むと、高崎山動物園?土地勘のない人は信じてしまいそうだが、野生の猿が見られることで有名な高崎山動物園があるのは、大分県だ。
現状では、人間とチャットしているようなスムーズさと、ときより見られる回答の不正確さが同居するChatGPT。ツッコミながら見ている分には楽しいが、観光地選びを任せると痛い目に遭うかもしれない。